久しぶりにバラを観に公園にやってきました。
朝、散歩の途中、近所のお宅で綺麗に咲いているバラを見かけて、そういえば秋の今頃、何種類ものバラが鑑賞できると思い出したのです。
一昨日は穏やかな天気でしたので、出かけて見ました。
以前は朝の散歩で、この公園まで足を伸ばしたものなのですが、少し距離があるので、最近は専ら家の周りのコースでお茶を濁していました。
この公園には、バラ園の隣にさまざまな遊具や広場もあるので、子供達が小さい頃によく遊びに連れてきたものです。
来てみると、カメラと三脚を携えた写真愛好家、小さい子を連れた母親、老夫婦、女性グループなどで賑わっています。
広場では、保育園児たちが走り回っています。バラ園に近づくと、たちまちバラの香りに包まれて、安らかな気分にしてくれます。
表示には30種類以上とありますが、50種類くらいの薔薇が咲き誇っています。
いったいバラの種類は何種類くらいあるのでしょうか?
調べてみても「かぞえきれないほどの種類」としか分かりません。
ここのバラ園だけでも、日本各地で生み出された新たな品種のバラが1コーナーを埋め尽くしています。
毎年、新たな品種が誕生しているのでしょうから、はっきり何種類といえる人はいないのかも知れません。
一つ一つのバラとその名前の表示を見比べていると、新しく誕生したバラへの想いをその名前に託した開発者の気持ちが名前に滲み出ているような気がします。
一通りまわった後、ふと鑑賞している人々に目を向けて、今までなら必ず登場する役者が足りないことに気づきました。
以前なら必ずといっていいほど登場する役者は、高齢者施設に入っている方々です。
施設のスタッフに車椅子を押されながら、穏やかな表情を浮かべて、きれいなバラを飽きることなく鑑賞している姿があったのです。
コロナ禍のなかで、気分転換のバラ園への外出もままならないのでしょう。
そんな中、本日「厚生労働省は22日、新型コロナウイルス対策を検討する助言機関の会合で、高齢者施設の面会制限を緩和する条件を提示した」との報道がありました。
加えて「不必要な外出制限もしないよう施設側に求めており、高齢者の心身の機能低下を防ぐ狙いがある」ともあります。
そろそろ感染防止のためとはいえ、施設内に閉じ込めておくのも限界があるのかもしれません。