団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

手洗いできない人が30億人

【手洗いすらできない人々】

 

 コロナ騒動のおかげで、こまめに石鹸での手洗いをするようになりました。

 

 しかし家で行うウィルス対策の最も有効な「石鹸での手洗い」を家ですることができない人が、世界人口の40パーセント、30億人もいることがユニセフの報告で明らかになりました。

 

 開発途上国の4分の3近くの人々は、基本的な手洗い設備が自宅にないという推計結果です。

 

 また47パーセントの学校には石けんと水で手を洗う設備がなく、9億人の学齢期の子どもたちに影響を及ぼしています。

 

 世界の学校の3分の1以上、および開発途上国の学校の半分には、子どもが手を洗う場所がまったくありません。

 

 医療施設においては16パーセント、あるいは6分の1には、患者が治療を受ける場所にまともなトイレや手洗い設備がないという現状です。

 

この報告内容を見るにつけ、これが今の世界の現状なのかと愕然とする思いです。

 

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【深刻な水不足】

 加えて今後ますます世界の各地で、水不足が深刻になるといわれています。

 

 地球は水の惑星といわれていますが、飲み水として利用できるのは、わずか0.01%にも満たないことはご存じでしょうか。

 

 実は98%が海水で、淡水は2%ですが、その大部分は南極や北極の氷山などで、私たち陸上生物が利用できる水は0.01%以下です。

 

 地球上の水すべてが風呂桶一杯だとすると、私たちが使える水はわずかに一滴。

 

 この一滴の水をすべての陸上生物が分かち合って生きているのです。

 

 人類だけの事情をみても、今後世界の人口は増え続けていくという予測です。

 

 増加する人口分の食料増産をするための農業、さらには産業により要求する水循環の環境需要は増え続けていきます。

 

 新型コロナウィルス対策の手洗いはおろか、地域によっては飲む水にも事欠く未来が待っているのでしょうか。