団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

床屋のおっさんの嘆き

 コロナの影響でしばらく休業していた行きつけの床屋さんが再開しました。

 

 自粛生活で放っておいた髪が伸びきっていましたので、早速髪を切ってもらおうと床屋を訪ねました。

 

 最初は休業している間の苦労話などに花が咲きました。

 

  しかししばらくすると急に黙り込み、もくもくと髪を切ることに専念しています。

 

 もともとこの床屋のおっさんは話好きで、いろいろと世間話をするのが大好きな人です。

 

 いつになく黙り込んで作業を続けているので、こちらが気になって「何か心配事でもありますか?」と聞いてしまいました。

 

すると、「いえね、密接を避けろ、と毎日のようにテレビで連呼されていましたので、なるべくお客さんに話しかけないようにしようと誓って、お店を開けました。

 

 だからお客さんと言葉を交わすのを、最低限にしようと努めているんです。」とのこと。

 

「お客様の髪を切って整えるのが商売ですから、ソーシャルディスタンスなんて無理なんですよ。こんな状況から早く抜け出したいもんです。」と寂しそうに笑って答えてくれました。

 

 ここにも3密励行では成り立たない仕事があるなと心の中で思いました。

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「新しい生活様式」でコロナウィルスとの共存と経済活動の両立を目指すのは分かりますが、床屋さんのように3密⁽密集、密閉、密接⁾すべてをクリアするのが難しい仕事は、ほかにもたくさんあります。

 

 新しい生活様式の例で、舞台演劇の場合は、役者はマスクをして演じるというのがありましたが、どうもピンときません😊。

 

 お相撲さんもマスクをして土俵にあがるのでしょうか。

 

 これまでの映画、テレビドラマなどを見ていても、こんな近い距離で「口角泡を飛ばして」演じていたんだと懐かしさを覚えます。

 

 普段の人と人とのコミュニケーションでも、表情の変化などを見ながら、相手がどう思っているかを推測して、次の言葉を選んでコミュニケーションをします。

 

 マスクをした相手は、目の動きの変化は分かっても、口元が隠れている分相手の反応は推測しづらくなるでしょう。

 

 今までより物理的な距離を離し、信頼関係を築き上げていくのは容易ではありませんね😢。

 

 

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