団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

車のガレージが「秘密基地」に変身した

【実家のガレージに異変】

 この年末・年始に実家に帰省しました。

 

 着いて庭に車をいれた途端に、異変に気づきました。

 

 父が車を入れているガレージの入口がふさがれているのです。

 

 父は出かけているようで、車はありません。ふさがれたガレージの入り口から中を覗き込むと、なにやら黒い物体が真ん中に置いてあります。

 

 何が起きたのかわからないので、まずは実家に荷物を持って入りました。

 

 母がいたので聞いてみましたが、母は足が悪く動き回れないので、外で何が起きているのかよく分からないようです。

 

 まもなく父が帰ってきて、私と娘を嬉しそうにガレージ内に案内してくれました。

 

 すると黒い物体は何とストーブでした。

 

 聞けばホームセンターに買い物に行った時、格安のストーブが目に留まったとのこと、そこで真冬も家の外で過ごすためにガレージにストーブを取り付けて暖を取ることを思いついたようです。

 

 ただ火を扱うわけですから、煙突をしっかり設置しなければなりません。

 

 

【ストーブ設置に向けて父は夢中になる】

 家に帰ってストーブを置く場所から、どのように煙突を伸ばして、どこから煙を外に出すかを慎重に計算して、後日再びホームセンターに行って、担当者に相談したようです。

 

 次に煙突をどこから外に伸ばすかですが、鋼鉄製の脇壁に丸い穴を開けることにしたのですが、これは素人では無理です。

 

 そこで近所に住む親戚の板金屋さんに頼み込みます。

 

 父と同様90歳を超える超高齢で腕は心もとないのですが、必要な道具は持っています。

 

 二人で苦労しながら何とか穴あけに成功、煙突を外に伸ばして固定できました。

 

 最初は固定しても少しぐらついていました、強風が吹くと危ないので、補強材を買ってきてしっかり補強。

 

 この一連の経緯を話す父親の顔は喜々としています。

 

 そして多少は他人の手をかりたものの、ほぼ一人で完成させたと自慢します。

 

 娘と一緒に父をおだてて、せっかくストーブを燃やすのだから、鍋をかけて「芋煮」をやったらどうかと提案しました。

 

 すると早速家に入り、普段使っていない大鍋とジャガイモを洗って、芋煮が始まります。

 

 里芋ではなくジャガイモなので、たまごや練り物などを加えて「おでん風」にしました。

 

 こんなことをしながら正月を過ごしましたので、いつもとひと味違う楽しい時間を過ごすことができました。

 

 我々が帰る日も、朝食を済ますとさっさとガレージに潜り込み、ストーブを炊き始めています。

 

 年を取ると童心に帰るといいますが、父をみていると子供の頃に遊んだ「秘密基地づくり」を思い出しました。

 

 火事にならないかと心配にはなりましたが、好奇心を失わずにストーブを燃やし続ける父をみて、まだ元気を失っていないことに一安心し、実家を後にしました😊。