団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

ネットでの評価を検証してみる ~旅レポ その2~

【いよいよ宿に向かう】

 小布施で泊まる宿は、町の郊外の温泉宿です。

 

 郊外とは言っても、小さな町ですから中心部から車で10分もかからない距離です。

 

 この宿は、ネットで予め調べたところ、あまり評判が良くなかった宿です。

 

 この町は、宿の数が少なく希望していたところが満室で、仕方がなく予約した宿でした。その後、クレームを受けて改善しているのを期待しつつです。

 

 車から荷物を取り出し、恐る恐る身構えながらフロントに向かいます。

 

 フロントを入ると、いきなり地元の野菜がところ狭しと並んでいます。若い女性がやってきてチェックインの手続きを済ませました。

 

 雁田山という小高い山のすそ野に立地した宿で、案内されたのは最上階4階の部屋です。

 

 

【ホテルの自慢】

 ホテルの女性が山の写真を手渡してくれ、窓からは北信五岳(妙高山、斑尾山、黒姫山、戸隠山、飯綱山)が一望できますとのこと、この眺めがこのホテルの自慢のようです。

 

 冬場の晴れた日だと、もっとくっきりと山が眺められるのでしょうが、残念ながら晴れてはいますが、気温が高いせいか、霞がかかってぼんやりとしか見えません。

 

 ひと休みの後、お風呂に向かいました。風呂の入口に近づくとプ~ンと硫黄の匂いがしてきます。

 

 行くと地元の日帰り入浴できているご老人達でけっこう混んでいます。

 

 これまで色々な温泉に入った経験があり、実家も温泉地ですので、この温泉が質の良いなかなかいい泉質であることがわかります。

 

 夕食の時間は6時からということなので、まだお腹も空いていないのですが、会場に向かいます。

 

 メニューには、目玉になるような食欲をそそられる品はないのですが、限られた予算の中で、何とか満足してもらおうという努力が感じられるメニューです。

 

 風呂あがりのビールを飲んでいるうちに、食欲も出てきて、出された品を美味しく頂きましたが、ご飯にまでは手が出ませんでした。

 

 そこで手の付いていないご飯をオニギリにして、部屋に持っていくことが出来るかを聞いてみたところ、快く引き受けてくれました。しかもオニギリだけでなく、地元の野菜で漬けたお新香も添えてくれました。

 

妻もなかなか良い対応だと上機嫌の様子です。

 

【ネットでの評判を検証してみる】

 事前にネットでみた評判を検証してみることにします。

 

 まず、掃除が行き届いてなく、髪の毛が何本も落ちていたという指摘がありましたが、そんなことはなく、掃除は行き届いていました。

 

 様子から推測するに、閑散期に人手が少ない日に、掃除が細部にまで行き渡らなかったことがあったのかも知れません。

 

 そしてお風呂が汚れていたという指摘があったのですが、たしかに老朽化した設備で女性にとっては不潔な印象を持った方がおられたのかもしれません。

 

 しかし掃除が行き届いていないわけではありませんでした。必要な掃除は出来ています。

 

 なお温泉のことをよくご存じない方が、誤解されがちなことなのですが、いくらお風呂の湯を抜いてブラシで底をみがいたとしても、あらたに温泉湯を入れれば、温泉の成分の中には浮遊物のように温泉に混じるものがあります。

 

 これも温泉の有効な成分ですから、決して掃除をしないから浮いているものではありません。

 

 また入浴後に、シャワーを浴びてから上がる方も多いのですが、本当は温泉の入浴効果を考えれば、そのまま体を軽く拭くだけで浴衣を羽織って上がった方が、効果が持続するといわれます。

 

 総評すると、設備は老朽化していますが、それを補う手立てをあれこれ工夫していて、私達にとっては好ましく映りました。

 

 いきなり建て替えを検討するようなことは無理なのでしょうから、泉質のよい温泉に、これからも多くの人たちに浸かって頂くよう、これからもあれこれ工夫して頑張って頂きたいものです😊。