【ハナショウブはアヤメ科】
6月限定で開園する花ショウブ園に行ってきました。
前から気になっていたのですが、なかなか都合がつかず、のびのびになっていたのです。
お天気も良く、絶好のお出かけ日和です。6月の花ですが、前日の雨でやや元気がない姿だったのが、日があたり徐々に張りを取り戻しつつあります。
この歳になるまで知らなかったのですが、ハナシヨウブの別称がアヤメなのだそうです。
5月の端午の節句の際に、菖蒲湯に入る習慣がありますが、あのショウブはショウブ科に属し、ハナショウブはアヤメ科に属しますから全くの別物だそうです、何だかややこしいですね😊。
私は小さい時からアヤメが好きでした。
毎年実家の庭の隅にポツンと1本、アヤメが咲いていて、その深い紫青の色に惹かれていたのです。
訪れてみると、白、ピンク、黄色など紫青色以外に様々な色の種類があることに驚かされました。
【ハナショウブ栽培も江戸の文化が花開かせた】
江戸時代からハナシヨウブがさかんに栽培されるようになり、交配が行われた結果、いまや数百種類もあるそうです。
この園だけでも約200種類2万株が植えられています。
270年近く戦乱の無い平和な世だった江戸時代は、さまざまな文化が花開きましたが、江戸中期頃に初のハナショウブ園が葛飾堀切に開かれ、浮世絵にも描かれた名所となりました。
旗本松平定朝(菖翁)は、60年間にわたり300近い品種を作出し名著「花菖培養録」を残し、ハナショウブ栽培の歴史は菖翁以前と以後で区切られています。
こうして江戸で完成された品種群が日本の栽培品種の基礎となりました。
園を一回りしている間に、気温がぐんぐん上がってきました。しかしあちこちに木陰があり、そこに入り込むと湿度が低いこともあり、何とも心地よい薫風が暑さを忘れさせてくれます。
やはり自然の心地よい風は、クーラーに優りますね😊。