【地銀をめぐる暗い話題】
私には全国各地の地方銀行に何人もの友人がいます。
若い頃に三か月間寝食をともにして学んだ方々です。
勤務地が変わると挨拶状を貰ったりしていました。
いまでは年賀状のやりとりだけの付き合いになってしまいましたが、私より若い方々は、なお現役で活躍しています。
それだけに最近の地方銀行をめぐる暗い話題には、彼らの顔を思い浮かべながら、思わず心配になってしまいます。
大半の地方銀行の業績は、相変わらず低迷が続いています。各地方にはなくてはならない存在とはいえ、その役割を十分果たせていない結果となっているのです。
地方銀行の合併への規制が緩和され、生き残りをかけて合併に乗り出す動きも加速するようです。
【バブルの後遺症】
かつてのバブル景気時代には、多くの地方銀行が無茶と思えるような過剰融資を行い、結果巨額の回収不能な負債を抱えてしまいました。
長い年月をかけ、それらの整理が行われてきましたが、いまだにその傷が癒えたわけではありません。
そんな中、日銀のマイナス金利政策が行われ、市中に多くの資金が送り込まれることを期待したのですが、融資に慎重な姿勢を崩さない地方銀行は、なかなか融資額を積み上げられずにいます。
先日、地方でベンチャー企業を立ち上げようとしている人の話を聞いたことがあるのですが、地方銀行は今でも「担保主義」の姿勢をくずしていないといいます。
このような状況では地方に「新しい事業の芽」が育つのは難しいのではないかと思っています。
【東京一極集中に負けるな】
人口減の続く地方が活力を取り戻すためにも、意欲ある起業家の支援や、場所を選ばないIT企業の誘致など「あの手この手」を使って、地方銀行が自治体と連携して突破口を切り開いて欲しいものです。
地銀の友人達よ、頑張れ!
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