忘れていた冬虫夏草(とうちゅうかそう)を焼酎に漬けた瓶が出てきました。
20年以上も前に、知人からもらった冬虫夏草を漬けてみたものです。
妻が台所の収納庫を整理していて発見し、「これどうするの?」と私のところに運んできました。
見ると琥珀色のいい色になっていますが、冬虫夏草は下に沈んで形が崩れかけています。
もう焼酎に仕込んでから20年を優に超え、25年近くの月日が経っています。
【制癌作用があると注目された】
冬虫夏草は中国で古くから採取・乾燥させ、漢方の生薬として、また中華料理の薬膳食材として珍重されてきました。
滋養強壮や制癌作用があると、日本でも話題になり一時大注目されました。
制癌作用があることを明らかにしたのは、日本人の研究グループでした。
1977年に日本医学会東北支部大会で、東北薬科大学癌研究所・佐々木健一教授、石川正明先生と矢萩信夫・禮美子先生らの共同研究である『ハチタケの人工培養とその抗腫瘍性について』を発表しました。
これにより冬虫夏草に抗腫瘍性(がんに効果)がある事を世界で初めて明らかにしたのです。
【ひょんなことから入手する】
注目されたからといって、貴重なものですから私のような貧乏人には手が届くものではありませんでした😊。
ところが中国を訪れ帰ってきた知人から、おみやげとして貰う幸運に恵まれたのです。
貰った時には、これをどうしたものかと戸惑いましたが、果実酒と同じように焼酎漬けにしてみることにしたのです。
以前、仕事で訪れた蓼科高原のロッジで、管理人の方が山で採れた木の実や果実を何種類も焼酎に漬けていて、それらを試飲させてもらい、その作り方を伝授されたのがきっかけで、一時果実酒作りに凝ったことがあったからです。
もらった冬虫夏草を一本一本ほぐして、焼酎に漬けこみました。
【そして記憶の彼方に】
漬け終わって収納スペースの奥にしまうと一安心、それっきり忙しさにかまけて、漬けたことも忘れてしまい長い歳月が過ぎてしまいました。
昨夜、恐る恐る上澄みの方を掬って飲んでみました。
冬虫夏草酒を少し飲んでから寝たせいか、いつもより熟睡できて今朝はスッキリとした目覚めで、現在快調です😊(あくまで個人の感想です)。