【対話的学び】
昔アメリカを訪れたときに、日本の小学校にあたるエレメンタリースクール(elementary school)を見学する機会がありました。
どんな授業をするのだろうと興味津々で教室に入ると、ファシリテーター役の教師のもと子供達が元気よく手を挙げ、自分の意見を堂々と披露し合っています。
私はちょっとしたカルチャーショックを受けました。日本でこんな授業を行っている小学生が、どれだけあるのだろうかと。
あれから幾多の月日が過ぎた今、日本でも対話を重視した授業へと移行する動きが出て来ました。
2020年度から日本全国で使われる教科書に、児童の話し合いや意見発表を重視した「主体的・対話的で深い学び」(アクティブラーニング)が全教科で登場するといいます。
【アクティブラーニング】
物事を深く掘り下げて考え、学び合う授業はとても大事です。
企業の社員教育では、講師が一方的に話して情報を伝えるのではなく、テーマを投げかけた後は、ワークショップやグループ討議などでメンバー同士が議論を戦わせるという流れが主流になっています。
考え意見を述べあうプロセスの中から、それまで見えていなかったものが見えてくることを期待するからです。
【指導できる人材の養成が鍵?】
企業の社員教育研修の際には、プロの講師やファシリテーターを外部から招聘するのが一般的です。
しかし全国に22,000ある小学校に、アクティブラーニングを指導できる外部人材を配置するなどは不可能です。
新指導要領に沿って小学校の先生方が、いかに指導できるかが鍵となるでしょう。
また教科書のページ数もさらに増えるらしいですから、ランドセルがさらに重くなり、小学生にとっては大変なことでしょう😊。
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