団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

*[社会の動き]

社会を支える労働者が大幅に不足する時代

先日予てからみたいと思っていた映画「パーフェクト・デイズ」を見てきました。 渋谷の公衆トイレ清掃員の何気ない日常を映し出すストーリーですが、ほとんどセリフがないなかで、役所広司の身体で演技する作品となっており、非常に後味の良い、期待通りの映…

“安い国日本”を抜け出そう

GDP(国内総生産)がドイツに抜かれて日本は第4位になりました。 色々な要因はあるのでしょうが、おしなべて日本経済の実力はじりじりと低下しているようです。 そんな中、先週日経平均株価は、1989年12月に記録した最高値3万9156円を34年ぶりに更新し…

年明けのこの一週間は、とても長く感じました

今年の年明けの一週間は、いつになくとても長く感じた一週間でした。 実家で新年を迎えた後、二人の子供達家族との新年の顔合わせ、仕事先への挨拶回りなど目まぐるしく動き回ったからかなとも思いましたが、やはり能登半島地震が起きたことが原因だと思って…

日本はいい国なのか

先日、休日にテレビをつけていると、「小さな旅」という番組が放送されていました。 播磨灘に浮かぶ家島諸島の坊勢島という2000人ほどが暮らす島が舞台です。 漁業を生業とするこの島では、人口がこの20年で4割も減ったといいます。 人口減少は漁業に…

パーキングエリアも地道な努力をしているようです

実家を頻繁に行き来するようになって、車を運転する機会が増えました。 事故を起こさないよう、一定時間運転すると休憩をとるようにしています。 高速道路に乗った時には、サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)を選んで休憩をとります。 サービ…

迷惑な金融機関のシステム障害

私は月のうち何日間かは仕事をしています。 わずかではありますが、その報酬が毎月10日に振り込まれます。 これが年金生活をベースとした我が家の生活のうえで、わずかに余裕を持たせる収入になっています。 妻はこの収入をあてにして、10日になるとAT…

トランプ支持と差別感情

「オバマ元大統領は、どこで生まれた?」 読売新聞アメリカ総局長の今井隆氏は、7月以降、トランプ前大統領の選挙集会などを取材した際、支持者計20人にこの質問をぶつけてみました。 返ってきた答えは、14人が「ケニア」あるいは米国外、5人が「分からな…

お客様は神様か?

最近飲食店などで、大きな声で店員をしかりつけている客を目にすることが度々あります。 仲介しようと割って入る勇気はないので、遠目で見ているだけですから、何が原因でそうなっているかはわかりません。気になりつつも、そのまま店を出てしまいました。 …

人間関係の希薄化を食い止めよう

人間関係が希薄になった時代といわれるようになって、随分時が経ったような気がします。 NHK放送文化研究所が1973年から5年ごとに実施している「日本人の意識」調査によれば、「親戚」や「職場」、「近隣」との付き合い方は、「全面的つきあい」が望ましいと…

人類は「ゆでガエル症候群」に陥ったか

先日実家を訪ねたら、扇風機が1台増えていました。 実家は海抜数百メートルの山間地で、夏でも朝晩は肌寒いくらいの日が多い地です。 60年も前に買った1台の扇風機で夏の暑さを凌いできたのですが、今年は暑さが格別のようで、弟が見かねて新たに1台扇風…

ひまわり、そしてソフィアローレンが佇むウクライナの花畑

連日の猛暑で日中の外出は億劫になってしまいます。 早朝に散歩に出かけましたが、早くも刺すような直射日光に晒されます。 歩いているとご近所の庭に盛夏が近づいていることを思わせるヒマワリが咲き誇っていました。 それを見て、かつての名作映画「ひまわ…

乳幼児を育てるための居場所探し

子育て真っ最中の母親は、一日中乳幼児の我が子と二人きりの生活をしていると、精神的に不安定になることがよくあるようです。 そんな体験をした夫婦が、子育て中の親子が気軽にやって来て、子ども同士を遊ばせたり、自分達(親同士)の悩みなどを打ち明け合…

中国で静かに育つ独立思考

最近、中国において政府による言論統制への抵抗が静かに広がりつつあるという趣旨の2つの記事を目にしました。 研究者自らがその集団に飛び込み、長期間にわたって観察する「参与観察」という研究手法があります。 東大の阿古智子教授は、大学院生時代から…

ゼロ歳児を保育施設に預けることの不安

私の孫(次女の長男)もすくすくと成長しているようです。 定期的に次女から日頃の孫の様子が動画や写真で送られてきますので、成長具合がよくわかります。 先日次女夫婦と一緒に食事をする機会が設けられ、直接孫と会うことができました。 会うたびに表情が…

スマホはどこまで子供達の脳に悪影響をもたらすのだろうか

スウェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセンが著した「スマホ脳」では、スマホの便利さに溺れているうちに、あなたの脳が確実に蝕まれていくという恐ろしい現実が提起され、話題を呼びました。 しかし相変わらず若者を中心に、「だらだらスマホ」や「ながら…

最近何かと気になる国、インド

最近何かと話題になるインド。 人口が近く中国を上回り、世界最多となることや、今年の主要20カ国・地域いわゆるG20の議長国としても世界の秩序の再建をはかるうえで期待されています。 そしてモディ首相は、グローバル・サウス諸国をとりまとめようとし…

お粗末なマイナ保険証のひも付けミス

マイナンバーカードと一体化した健康保険証(マイナ保険証)に、誤って別人の情報がひも付けされたケースが2021年10月~22年11月に7312件確認されたことが公表されました。 そしてこのうち5件で閲覧されていたといいます。 ひも付けミスの被害者の一人は…

保育施設の4割が定員割れ!?

つい最近まで「子どもを預けようにも保育施設に空きがない」とニュースで取り上げられて、問題となっていました。 しかし今度は「県庁所在地や政令市など保育の需要が大きい103自治体の保育施設の少なくとも約4割が、今年4月入園の1次選考終了時点で定…

海外に出稼ぎにいく若者たち

今年はやっと賃上げムードが浸透し、多くの企業でベアを含む賃上げが実現しています。 一方で、日本で働くことに見切りをつけ、高い報酬を求めて海外に飛び出す若者が増えているといいます。 人手不足の国では、同じ職種でも日本の賃金の倍の報酬が支払われ…

社会に潜む適応の落とし穴

環境に適応できた者が生存競争を勝ち抜くという考え方を、私たちはわりと素朴に受け入れています。なるべく早く、よく慣れた方が有利に決まっていると。 しかし、その環境が、認識しづらいほど緩慢に変化しているとしたらどうなのでしょうか。 独創的な手法…

憧れの相手を乗り越える

WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が開催されたここ2週間は、日本チームの戦いに魅了された時間でした。 にわか野球ファンも含めて、日本中がテレビに釘付けになり、アメリカチームに勝利した光景は、長く私たちの記憶に残ることでしょう。 決…

育児休業制度改革も賃上げ奨励も大企業のためのもの?

私の次女のパートナー(夫さん)は自営業です。 休みは日曜日のみで、年に何度かはまとまった休みを取るようにして、バランスをとっているようです。 政府は少子化の克服を目指し、育児休業制度を抜本的に改革するとの方針を打ち出しました。 私の現役の頃、…

別れと出会いの季節がやってきた

職場の若いスタッフが4月から転職することになりました。 私は時々しか出勤しないので、久々に会って尋ねたら、某社グループ内の派遣社員の異動にまつわる支援や相談の仕事に就くことが決まったとのことでした。 行政からの委託をうけた事業を中心に行って…

新生児の子育て環境が良くなることを願う

昨年生まれた新生児は、ついに80万人を切ってしまったようです。 少子化に歯止めがかかりません。 私の孫は昨年11月に生まれたのですが、貴重な新生児となりました。 先週も夫さんが休みの日に、我が家の近くまで来てくれて、一緒に食事をしたばかりだと…

中国の農村部老人の貧困が深刻

中国では高齢者の自殺率が高いことが問題となっています。 特に農村部の老人の自殺率が高いようです、若い人が出稼ぎのため都市部へと移り住み、老人だけが農村部に取り残されているのです。 しかも都市部で働く若い人達も十分な所得を確保できる層ばかりで…

何も持たなければ、気が楽になる?

時おり江戸時代の長屋暮らしをしている人々を題材にした小説を読むことがあります。 落語に出てくる「ハッつぁん、クマさん」の世界で繰り広げられるようなドタバタ劇は、布団に入ってから眠りにつくまでの、ゆったりと心落ち着かせる時間をもたらしてくれま…

納豆が最後の砦

2月に入り、これまでの値上げに追い打ちをかけるように、食品や身の回りの商品が相次いで値上げされています。 我が家も生活防衛のため、買い物に行く回数を減らしたり、買い物に行った際には必要なもの以外には手を出さないなどの努力をしています。 値の…

非正規公務員の待遇改善は実現できるのか

物価高騰の現状を踏まえ、また日本再生の決めてと位置付け、政府や労使は「賃金の上昇」に向かって機運を盛り上げようとしています。 民間の賃金が上がれば、人事院の勧告を受けて公務員の給与も上昇することでしょう。 しかし以前から問題になっている非正…

今年はどんなことが起こるのだろう

穏やかな天候のもと元日の初日が上がってきました。 この数年大晦日の夜は、除夜の鐘を聞く前に床に就いてしまっていますので、元日もほぼいつも通りの時間に目覚めました。 家族が起きだす前に、身支度を済ませ、散歩に出ました。 ホテルの前を通りかかると…

人間は見かけほど違わない

“多様性の尊重”という動きが、世界中の新しい潮流として注目されています。 しかし人類進化学者の海部陽介さんは、「たった1種の人類ホモ・サピエンスしかいない現在は、人類の多様性が失われた時代だ」といいます。 10万年以上前までは、旧人であるネア…