団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

「中心(真ん中)」の魅力って何?

「中心」を広辞苑でひくと、➀まんなか。㋑周囲や両端から等距離にあるような点とそのまわりの部分(㋺以下省略)、②すべてがそこに集まり、そこから出るというような働きをするところ。その位置。③心の中。心の底。㋑内心、胸のうち(㋺省略)。とあります。

 

 ふと、中心の魅力って何だろうと思い辞書を引いてみたのです😊。

【まんなかを主張する地域】

 日本列島と数々の島々から成り立っている日本ですが、その「まんなか(中心)」を主張する自治体が数多く存在しているといいます。

 

 2019年1月6日放送の情報番組「噂の!東京マガジン」(TBS系)では「日本の『真ん中』はどこだ?PR大合戦」と題してこの話題を取り上げました。

 

 この番組の調べによると、全国で30か所も「日本の真ん中」を主張しているのだそうです。

 

 同じ都道府県に密集しているところもあり、最も多い長野県は4つの市町が名乗りをあげています。

 

 ほかにも東京からは日本橋、永田町、麻布台と23区内だけでも3か所が主張しており、北は青森県東北町、西は徳島県東みよし町も立候補しており幅もあります。

 

 どの場所にも理由があり、青森県東北町は「日本中心」の碑が出土、徳島県東みよし町はゼロポイントがあることから名乗っています。

 

 東京の3か所は日本橋が五街道の基点、永田町が政治の中心、麻布台が日本経緯度原点の存在を挙げています。

 

 こうした「真ん中」乱立の背景には人口減少があるようで、辰野町の武居町長は「何とか人口の減っていく速度を抑えたい」とし、そのPRに使いたいといいます。

 

 渋川市もやはり人口減少が背景にあり、市役所の職員は観光客の誘致や移住者の定住につなげたいと話しています。

 

 PRするにも何か起爆剤が欲しい、それ故に「日本の真ん中」は町にとって大きな存在になるということのようです。

 

 しかしこれに関しては、ツイッターなどに厳しいコメントがのっています。


「日本の中心だからって『そこに超住みてー!』とはならないです。」「どこが『日本の真ん中』かで盛り上がっているのは当事者だけなのよ…残念だけど」「『日本の中心』で観光客を呼べると思っているその感覚から改革しないとだめじゃないかな…」

 

私も同感です😢

 

アイリスオーヤマ キャビネット 小物 KC-310R ライトグレー

アイリスオーヤマ キャビネット 小物 KC-310R ライトグレー

 

 

【誇りをもってオンリーワンを目指す】

 ヨーロッパでは19世紀の植民地獲得競争の時代から、日本を含む東アジアの地を「FAR EAST(極東)」と呼んでいました。はるか離れた東の地域なのです。

 

 しかし、日本は「日出る国(日が昇ってくる国)」と自らを呼びました。これは聖徳太子が小野妹子を隋に派遣したときの書簡の中にあったのが初めてとされる言葉です。

 

 日出ずる国(東の日本)から日沈む国(西の隋)に書簡を送りますと、手紙の頭にあった言葉です。

 

 これを見せられた煬帝は大変怒ったようですが、まぁそれはともかくとして、中華秩序から脱するときに自称したもので、自らの誇りを表した言葉でもあったのかなと思っています。

 

 いずれにしても、日本も日本国内の各地域も中心であることを追い求めるのではなく、「NO.1ではなくオンリーワン」を目指して、誇りをもって自らのオンリーワンを研ぎ澄ませていくべきなのでしょうか😊。