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団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

山中教授の部下育成の悩み

【部下育成の難しさ】

  IPS細胞の発見で今や医療発展のために大活躍の山中伸弥教授にも部下指導・育成の悩みがありました。

 

 山中教授クラスともなれば、「黙って俺の背中を見て、ついてこい!」で皆がついていきそうな気がしますが、そう簡単ではなかったのでしょうね。

 

 私もかつて長年管理職を経験しましたが、部下の育成というテーマは、最もマネジメント能力が問われる難しいテーマでした。

 

  特に研究開発分野ともなると、他分野より一層大変だと思います。なぜなら部下の仕事ぶりが見えにくいからです。

 

  壁にぶち当たって、悩んでいるような素振りでも見せれば分かるのでしょうが、通常は行動面を見ても分かりづらい事が多いものです。

 

 まして民間企業でよく見聞きしたことですが、成果を急ぐあまり管理職が数字的な目に見える結果を求めて、部下に心理的なプレッシャーをかけたりすると、問題はさらに悪化することもよくあります。

 

 

【平尾誠二さんの教え】

   山中教授と2016年10月に永眠した、元ラグビー日本代表監督の平尾誠二さんが親友(心友)だったことはよく知られた話です。

  2010年9月雑誌社での対談がきっかけですっかり意気投合し、その後家族ぐるみの付き合いが続いていたそうです。

 

 二人は忙しい合間を縫って時折酒を酌み交わしました。

 

 ある時、山中教授が部下との接し方の悩みを漏らすと、平尾さんからご自分のリーダーとしての経験に基づいた『人を叱るときの4つの心得』を贈られました。

 

 4つの心得とは
  ➀プレーは叱っても人格は責めない。
  ②あとで必ずフォローする。
  ③他人と比較しない。
  ④長時間叱らない。

 

 シンプルでポイントをついた心得です。

【かけがえのない人材】

  山中教授といえば、今後の医療の進歩・発展のために、なくてはならない方です。

 

  組織のリーダーとしてりっぱになって頂くのも大事かもしれませんが、集団を束ねることにエネルギーを費やし、本来の研究開発に支障が出てきては困ります。

 

 ただでさえマスコミ等からも引っ張りだされたり、有識者として様々な会合にも招聘され、今朝のニュースでも報道されていましたが、平成の次の新元号「有識者懇談会」のメンバー候補に上がったりと、超多忙な日々を過ごされています。

 

 部下の育成・指導は終わりのない難しい課題ですから、そのことにあまり腐心しすぎないよう願うばかりです。

 

 そんな時に昨年2月の平尾誠二さんをしのぶ「感謝の集い」で山中教授が読んだ弔辞を目にしました。一節に次の言葉があります。

 

「君が元気なとき一緒に飲みに行って、いっぱいいろんなことを教えてもらいました。一番心に残っているのは、「人を叱るときの4つの心得」。亡くなってから思い出しました。「プレーは叱っても人格は責めない」「あとで必ずフォローする」。ところが何ということでしょう。二つしか思い出せません。あとの二つが共通の友人に聞いても分からない。平尾さんが「なんや先生忘れたんか。本当に(ノーベル)賞もうたんか」と言っている声が聞こえてきます。でも2、3日前、ふと「もしかしたらメールにも書いてくれたんちゃうか」と思いました。たくさんもらった君からのメールを一つ一つ読み返しました。そしたら書いてくれていました。あとの二つは「他人と比較しない」「長時間叱らない」。君のようなリーダーと一緒にプレーでき、一緒に働けた仲間は本当に幸せです。僕も君と一緒に過ごせて本当に幸せでした。」
(以上、山中教授弔辞より)

 

 さすがに多忙な方だけに、心に留めたり、忘れたりを上手にさばいておられるのだなと一安心しました😊。