団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

利他の心を持った経営者 出でよ!

金の亡者の経営者

 カルロス・ゴーンの有価証券取引法違反いわゆる脱税騒動が世間を賑わせています。

 

低迷していた日産をV字回復させた手腕は、評価に値するのでしょうが、オーナー経営者でもないのに40億〜50億の報酬を受け取る感覚は、日本人の私の感覚からは理解できません。

 

成功報酬だからとか、海外の経営者はもっと貰っているという理屈なのかも知れませんが、日本の企業経営の良い面が全く無視された行いではないでしょうか。

 

 

【コストカッターに名経営者はいない】

 現場でコスト削減のために、爪に火を灯す努力をしていた社員達は、どう感じているのでしょう。

 

 コストカッターは、社員からは嫌がられる存在ですが、ぬるま湯に浸かっているような組織には、時に必要な存在です。

 

 しかし嫌われ役を引き受けて、コストカットを断行するのは、組織内部の人間をよく知る人にはとても辛い行為です。カルロス・ゴーンのような内部のことを知らない人間だからできたのかも知れません。

 

 しかしコストカッターと揶揄される経営者でのちの世まで名が残った経営者を私は知りません。

コスト削減策を一旦は成功させたとしても、その後長い間、組織内部に大きな傷跡を残します。

 

ましてやゴーン氏のような金の亡者のような行為をされては、何をか言わんやです。

 

{日本的経営で企業再生を果たした名経営者}

 このような出来事が起こる度に、かつて企業再生を果たした名経営者を思い起こしてしまいます。

 

 私利私欲に走らない名経営者といえば、いまの東芝ではなく、昔、倒産寸前にまで陥った東芝の再建を果たし、家ではメザシを喰らう生活をしていた土光敏夫氏です。

 

 その後経団連会長、第一次オイルショックで混乱した日本経済の安定に尽力し、休む間もなく85歳で第二次臨時行政調査会会長として、行政改革に蛮勇を奮った人物です。

 

 今の東芝をみたら土光さんは何と言うことやら😊。

 

 最近で言えば、稲盛和夫氏です。京セラを立ち上げて成功を収めた後、NTTに対抗する通信会社(KDDI)を作り上げました。

 

 その後乞われて、倒産したJALの会長に就任すると、僅か2年8か月で再上場へと導きます。

 

 功績はそれだけに留まりません。中小企業経営者の勉強会「盛和塾」の塾長を務め、1万2千人以上の経営者から師と仰がれている他、日本発の国際賞「京都賞」を創設し、人類社会に多大な貢献をもたらした人物の顕彰を続けています。稲盛氏の多岐にわたる活動に通底しているもの。

それは「利他の心」です。

 

社内の人心を掌握することが出来る「利他の心を持った経営者、出でよっ!」です😊。