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団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

友人の孤独

古い友人から、入院したとの知らせを受けました。


本人からの電話でしたが、声は弱々しく、かつ聞き取りにくいものでした。

 

 

 心配になり、仲間だった一人を誘い、早速見舞いに駆け付けました。

颯爽としてダンディだった昔の面影はなく、顔にはむくみが出ています。

 

 

 糖尿病治療の入院で、インスリン注射をし、日に3回血糖値の検査を受けているそうです。

 

 一時間ほど雑談をしている中で分かったことは、奥さんとは離婚状態で、3人お子さんがいますが、うち一人の娘さんは遠く離れた地で暮らしていますので、すぐに駆けつけるのは無理としても、2人の息子さんは近くで暮らしていても、全く見舞いには訪れないとのことです。

 

 

 早期に会社をやめ、悠々自適の生活を送っているとばかり思っていただけに、状況を聞かされてショックでした。

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昔、一緒に飲む機会はよくありましたが、酒癖が悪いというほどではないにしても、飲みだすといつまでも飲み続けたがる習性がありましたので、やはりと思ってしまったのは、退職後は、昼間からダラダラとお酒を飲んでしまい、医者からは「アルコール依存症」と診断され、何度も入院したそうです。

 

 

 詳しくは立ち入って聞けませんでしたが、おそらくその間に、奥さん・お子さんからも愛想をつかされたものと思います。

 

 

 話を聞きながら、ふと昔この友人と、飲みながら取り留めのない話をしていた時のことを思い出しました。

 

 

 この友人は、当時既に結婚していましたが、私たちテニス仲間は、まだ独身でした。

 

 その独身の私達は、テニスが終わった後、飲みに行くことが常でしたが、この友人も律義(?)に、私たちに付き合ってくれていたのです。

 

 「そんなに毎回遅くまで私に付き合っていて、奥さんから何か言われないの?」
と訊くと、「もうとっくに見放されているよ」と自嘲的に答えたものでした。

 

 

 アル中状態になったことも原因かもしれませんが、その当時から積もり積もった「積年の恨み(?)」も関係しているのではと思った時、私達にも責任があるのかも知れないと、責任の一端を感じました。

 

 

 男がとっくに忘れてしまっていることを、女は「あの時はこうだった」といつまでも忘れないものだ、とはよく聞く話です。

 

 

 久しぶりに会ったこともあり、病棟のサロン室で昔話に花が咲きましたが、「あの頃は良かったなあ~」としみじみと言った後、「もう俺は先がないよ」と寂しそうにつぶやきました。

 

 

 私達は、なんと言葉を返せばいいのかと窮していると、少し明るい顔に戻って
「北海道に住む娘が、入れる施設を探してくれていて、今年の夏には、そちらに行こうと思うんだ」と明かしてくれました。

 

 

 「お孫さんにも、ちょくちょく会えるし、それがいいよ」と答え、時間も長くなったので、それを潮に友人と別れ、病院を後にしました。